2018年の映画

2018年末の総括。一番好きな映画監督はジョン・ウー!一番好きな俳優はジェット・リー!今更ながら初めて知っていいなと思った俳優は小林薫で、批評家の話を信じ込むサブカルみたいな自分の好みが嫌になっている。あと、元AKBぱるること島崎遥香の演技がすごい刺さる。

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2018年初めて行った映画館
  • 目黒シネマ

ちょうどいい感じで落ち着いて映画を見られる。ケバケバしくもなく、近寄りがたいようなアングラ感もなく。ピカピカすぎる新品でもなく、古くて汚いわけでもなく。バターサンドが美味しい。

日曜日の豊洲混みすぎてつらい。もう行かない。

広い!!!明るい!!!キネマ旬報のイメージと違った。近ければまた行きたいんだけど……。

エスカレーターで上がればいいの?この階でいいの?こっちでいいの?と戸惑いながら進む感じだった。それでも全部正解ルートだったから動線ちゃんとしてるんだろうな。ドルビーアトモスの音がすっごい!

 

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『暁のヨナ〜緋色の宿命編〜』を見た

「拙者ヨナ知ってるでござる!銀髪の殺し屋の少年でござる!」「おぬしそれはヨルムンガンドのヨナでござるよー」というレベルだったので予習用に原作コミックス全巻セットを買った。まあ最初の2冊くらい読めばついていけるかなーと思ったけど、すごいおもしろくて結局全部読んでた。青龍と神官イクスが好きです。あとテジュンの父が非常に人間くさくて良い。

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あらすじ

主人公ヨナ姫の父イル国王が、ヨナの従兄弟スウォンによって暗殺される。スウォン様が新国王になる。ヨナ姫は護衛のハクと二人で城から逃げ延び、伝説の四龍(白青緑黄)(イケメン)と天才美少年を仲間にし、7人+αで旅をしている。
舞台版のストーリーは前半が国王暗殺から阿波で緑龍と出会うまで、後半が海賊退治を終え、スウォンと再会、黄龍が仲間になり、ヨナたちの旅はこれからだ(ドン)(赤バックに浮かび上がるシルエット)という感じ。

 

スウォン様

18歳設定のスウォン様が陳内さんで、なんていうか陛下の地位が板についていらっしゃる。各地を治める武将に「こんなへらへらした坊ちゃんなんか」ってなめられる原作設定はどこへ……。ヨナの誕生日にかんざしをプレゼントする場面なんて、いやいやこの人ぜったいに悪い男だよ!ヨナちゃんやめなってあやしいよ!すげー裏ありそうじゃん!ってなる。
でもその、とても油断したり馬鹿にするなんてとんでもない、気品溢れる王族様がスウォン様の核ですし?

 

とあるシーンの稽古で

ここの数秒に

 

スウォンという人物の

さまざまな感情を乗せて、最大に表現したいっていう部分を見つけました

 https://twitter.com/chanjin0116/status/1059818694916882433

  これどこだろうなあと思いながら見ていて、「お願いします」の瞬間に絶対これでしょ!ってなった。頭の中に「ああ、この人のスウォン様の解釈はこうなんだ」と思念が流れ込んでくるような気がした。スウォン様はきっとヨナ姫のことを信じているんだろう……とか書いて外れてたら恥ずかしい。


スウォン様には父の恨みもあるし、国を弱体化させる愚かなイル国王を倒したら…とよぎることはあるだろうが、実行に移す決め手は何だったのか。ヨナ姫にはハクがついていてくれる、城を追われたとしても、大丈夫生きていてくれると信じている部分があったからでは、と。これは舞台見るまでは考えたことがなかった。
原作を読んでいるときは、やっぱり主人公ヨナ目線でスウォンを見てるから、スウォンにはスウォンの積み重ねがあって、それで今ヨナの前にいるということを忘れてしまう。原作つきの舞台を見て、そういう抜けているところを役者さんが埋めて、一人で読んでいるときよりも登場人物一人一人の厚みが増したらいいと思う。

 

ヨナ御一行

ハクはイメージより体育会系だったし、白龍はイメージよりも厨二病だったし、青龍はイメージに近かったけど実体化するとここまでコミカルで可愛くなるなんて想定外だった。演出の都合だろうけどぷっきゅーがでかい。ヨナの顔くらいある。
緑龍ジェハは原作イメージそのままでやばい。顔も声もあまりにもぴったりハマってて、え、ニンニンジャーの赤じゃなかったっけ?同姓同名?燃えてきたー!の人?って混乱する。人間ってすごいなあ。めちゃくちゃ良かった。贔屓目なしで、メインキャラではジェハが飛び抜けて上手かったと思ってる。やっぱり赤忍者と同じ顔で同姓同名の別人なのでは???
一番好きだったのは、海賊の戦いが終わって、宴でヨナが舞を披露する場面。漫画の花とかキラキラの表現より現実になったほうが断然伝わる。ずっと男だらけの緊迫した戦闘一色だった世界から、酒飲んで楽しくて女たちが華やかに舞う世界に変わるんだよねえ。ヨナちゃんの舞は綺麗で夢のようだった。
ユンもさあ、女装もいける美少年ってありえるんだなって……実在したなって……。