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『風立ちぬ』とはなんだったのか

先日、庵野の声優で話題沸騰中の『風立ちぬ』をみてきた。2時間超の感想は特にない。緩急がなくて退屈だったけど、かといってクソ映画でもない。「流行りものだから話のネタに見ようか」って人以外は見なくていいんじゃないかな……。

震災の混乱のシーンとか、飛行機のシーンは今までのジブリだったらすごいスピード感溢れる映像を作ったと思うんだけど、淡々としてたなあ。嫁入りのシーンでふすまが開くところは「うわああジブリだあ!」と思ったけど、それもすぐに打ち切られるし。鯖の骨よりエンターさんのサバ?のほうが美しいですし。

特に印象的なシーンもなく、でも「時間無駄にした!金返せ!」とも思わず、「あの2時間はなんだったんだろう」って感想の映画はこれ以外にない、といえばすごい映画なんだろうな。

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しかしまあ、菜穂子は何がしたかったんだあいつは。駿ってひたすら健気で純粋な少女が好きなんだと思ってたんだけど、菜穂子はどうにも「自分の考える最高の死」にまわりを巻き込んでるようにしか思えない。初対面の夫の上司を仲人にしていきなり結婚して、上司の家に散々居候した挙げ句に勝手に家を出て、「きれいなところだけ見てほしかったのね」と美談にするのか。菜穂子の死後、最愛の妻を結核で亡くした二郎の人生はどうなろうが関係ないと思ってるんじゃないのか。ラストシーンで、二郎は菜穂子の呪縛から逃れたと見た。飛行機好きの二郎が震災時に菜穂子の呪縛に捕われて始まり、解放されて終わったお話だと。

たぶんというか、確実に宮崎駿の意図とは違う見方をしてるだろうけど。

あと庵野の声はひどい。そして庵野の声のひどさに注目されて隠れてるけど、菜穂子役の滝本美織の声もよくないと思った。女の子とかお姉さんっていうよりも、プリキュアの祖母くらいの声だと思った。

けなしてばかりも良くないので、良かった点も書こう。背景とか車とか小道具が良かったです。