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駅伝はおもしろい

かれこれ箱根駅伝を見るようになってから10年以上が経った。「走ってるのを見て何がそんなに面白いの?」と言われるので、まさに駅伝シーズンということで、大学駅伝を中心に駅伝の面白みを書きます。

カードバトルっぽい

いちばんの有名どころである箱根駅伝は1日目5人、2日目5人の計10人デッキです。
素の数値が強い10人を選べばいいのかというと、そうでもなくて「チーム10人のタイムでは一番なのに駅伝になると勝てない」大学ってだいたい毎年のように発生します。学連とか記念大会とか色々あるけど、20チームくらいが出るなかで「この区間の有力選手」って10000mの記録とか紹介されるんですけど、一番持ちタイムが良いのにその日区間で一番速かったのは違う選手っていうのが10区間のうち半分くらいあると思う。
素の数値は平地です。
駅伝は一般道なので坂もあるしカーブもトンネルもあります。上り坂に強い、下り坂に強い、スピードタイプ、スタミナタイプ、暑さに弱い、寒さに弱い、雨雪強風など当日の天候と得意属性の相性で素の数値に150%アップ効果ついたり70%ダウンだったりします。ついでにバイク中継がついたり、初めて憧れの箱根走れて観客の声援いっぱいで舞い上がって頑張っちゃったーみたいな好記録が出る選手もいるっぽい。
ここまでは選手個人の話。選手の得意不得意に合わせて最強のデッキを組むのが監督です。「優勝候補のX大学はここにエースを置くだろうからおそらくスタートは〜」とライバルのデッキを考慮しつつ、ゴール時点で目標順位をクリアできるようにデッキを組みます。早い段階でトップに立って逃げ切るのか、追われるより追うほうが性に合ってるのかがまずあります。
エースがどういう属性でどこに配置するかが監督の腕の見せ所で、運良く山の神カードをゲットしたらそれはもう配置確定してるんですけど、平地に強いエース級カードはその年によって流行があります。以前は「花の2区」なんて2区にエースを集めてましたが、柏原が山の神として降臨した年に、それまでシード圏内なら合格点だった東洋大が大差で初優勝を果たしました。そういう時期に柏原が降臨したのか、柏原が降臨したからそういう流行になったのかはよくわからないですが、エース級を山に持ってきて柏原の無双を許さない作戦、エースをスタートに持ってきて柏原までに大差をつけて逃げ切る作戦など多様化の時期でした。
エースの配置ですが、後のほうに持ってくると「少しくらい失敗してもエースならなんとかしてくれる」とのびのび走って好記録が出る場合があります。「エースならなんとかしてくれる」とエースに頼りすぎていくらエースでも逆転無理だろーみたいな大差が発生してエースカード不発の場合もあります……。エースを前のほうに配置して優勝するパターンに「エースがいい流れを作ってくれた」と順調に回る場合があります。せっかくエースが好走してもずるずる落ちてしまうことも多いです。
デッキ組むときにスキル発動率50%だけど発動すれば攻撃力500%アップ、スキル発動に失敗したらHP半減とかいうカードがあったらどこでどう使うか悩むと思うんですが、そういう選手がだいたい一人はいます。(スキルは120%アップだけど発動率90%、不発でもHP1減くらいの選手はいい選手だと思うけどあまり注目されません)
学駅伝ではたまに院生が出場するのも見かけますが、基本的には1年生から4年生が手札です。大エースカードが手に入っても4年で終わりです。毎年その年のどの新入生カードをどこの大学がとるか次第で優勝候補がかわります。エースカードを取れれば取りたいけど、今の上りに強いカードがもうすぐ卒業だから上りスキル持ちカードが欲しいとか、改二まで育成すると大スキル取得できそうな平凡カードを取るか、今の1年生が4年生になったときに最強デッキになるようにスカウト予定組むぞーとか色々あるっぽい。
高校では世代最強だったのに大学ではイマイチだったり、学生時代はまあまあ程度だったのに実業団に行ってから大活躍する選手がいたり、選手個人の素質や環境やその他相性によってある程度運ゲーっぽくもあります。まあ学生から卒業後までずっと「駅伝の全国大会にエントリーされる」っていうすごく高いレベルにいる人の中での運ゲー要素です。

観光名所は見て楽しい

学生三大駅伝というのがあります。10月の出雲、11月の伊勢、正月の箱根です。
伊勢は名古屋の熱田神宮から鈴鹿、松阪を通って伊勢神宮がゴールです。駅伝の日に2ちゃんねるに必ず立つのが「看板実況」スレです。駅伝中継に写り込んだその土地の看板の文字を書き込むだけのローカル色を楽しむスレです。鈴鹿のあたりには車関係の看板が多かったり、松阪には「松阪牛すきやきランチセット」みたいなのがあったりします。箱根は大都会大手町〜湘南の海〜箱根の山という海派も山派も満足のコースです。
一部では実業団の大会であるニューイヤー駅伝がいまいち盛り上がらないのは景観が悪いと言われています(群馬県庁をスタートして群馬一周して群馬県庁がゴールです)

監督のキャラ

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強豪校かつ人気の名物監督3人はおさえておくと楽しいです。
酒井監督(東洋)
若いイケメン。先日の伊勢の中継では、酒井監督が画面に登場したらツイッターのトレンドに「酒井」が入った。就任一年目の箱根駅伝の新聞報道で監督+選手4人が写った写真を「東洋大の選手」として紹介されたという。名将らしい。
渡辺監督(早稲田)
現役時代はイケメンの名ランナーだったという。どうしてこうなったと嘆かれる体型だったが「三冠とって選手に胴上げしてもらう」という目標のために選手と一緒に走って痩せた。その年見事三冠を達成し、胴上げの夢も叶った。なおその後はリバウンドしつつあるように見受けられる。
大八木監督(駒澤)
ヤクザっぽい。タイムを読み上げてるだけなのに恫喝に聞こえる。先日の伊勢の駒沢大学の紹介VTRが監督の「檄」にスポットを当てた実質大八木監督名場面集だった。箱根では選手の後ろを走る監督車からマイクで叫び続けているの駒澤が映ると画面見なくても音声でわかる。

瀬古さんの解説がすごい

元オリンピック日本代表マラソン選手の瀬古利彦さんをご存知でしょうか。瀬古さんの迷解説が一部で人気です。
世古(せこ)選手に「いい名前ですね」と個人の好みを解説者としてお送りする瀬古さん。ふとももが太い選手を「ふとももがいいですね」「ふとももが太いですから」とふとももを褒め続ける解説をキメる瀬古さん。正月の昼間に見てるとただの駅伝ファンのおっさんが酒飲みながらクダ巻いてるような良さがあります。
フォームとか走りの解説とかだってそりゃもちろんするんですよ。2選手が並走する場面で「Aくんは動きが悪いですねえ、Bくんはまだ余裕ありますよ」って言った直後にB選手失速、A選手がスパートするなどの逆解説で日本中から「瀬古www」とツイッターを盛り上げるすばらしい解説ぶりです。

 

今後の駅伝の大きな大会ですが、12月21日に京都で高校駅伝都大路)があります。これは女子駅伝もあります。

1月1日が全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)です。モバゲーでお馴染みDeNAの駅伝監督が瀬古さんなので残念ながら瀬古さんの解説はおあずけだと思います。
翌2日3日があの有名な箱根駅伝です。一切ふれてないですが、今シーズンは青山学院が注目株です。あと創価大が初出場なのでどういう扱いになるのか気になります。
1月18日に都道府県対抗駅伝というのがあります。これがまた面白くて、その県出身者在住者の中学生、高校生、大学生、社会人でチームが結成されます。区間配置も「この区間は中学生用」とかあらかじめ決まってます。

 駅伝見よう。

 

 

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