私はシーツになりたい

店長さんの「配水管になりたい」的な文章を読んですげえ情熱だ…と一歩引いて眺めていた私ですが、店長さんは二次元の人だから無害でいいなあと思い直しました。同人で最初にハマったジャンルがナマモノの人間は二次元にそこまで入り込めないだけだった。二次元だと原作者が同人出身だったり黙認されたりするけど、ナマモノは本人バレ回避が絶対だった。三次元めんどくさい。

さて『スイッチガール!!』にエンターさん演じるマサムネが出てきて死んだヤバいかわいいなど大騒ぎしていたわけで、3話4話を見終わって一息ついたところで落ち着いたのは「エンターさんの家のシーツになりたい」という感想だった。もうだめだ。昨日は駄目かもしれないでとどまったけど、今日はもう本格的に駄目だった。マサムネのキャラはまた悪役のラスボス的なアレで「データを渡すのは駄目だよ」「俺のネットワーク」な感じだったので高校生型エンターと言ってさしつかえないと思います。人間界のネットワークに接続可能になったようです。人間の感情のデータをより蓄積しましたので女を口説く機能がつきました。話し方も「ボンシュール」から高校生っぽい口調で話せるようになりました。

以下が「私はどれだけエンターさんのシーツになることを望んでいるか」をいう思いのたけを綴ったら詩のようになった気持ち悪い何かです。こんなにのめりこんだの久々でどんな顔をすればいいかわからないの。

 

そして私はエンターさんの家のシーツになりたい。この際エンターさんでもマサムネでもいい。毎日足で蹴飛ばされたい。夏の朝はきっと足裏の汗が布団の間でこもって湿度が100%に近付き不快でしょう。ストレスが貯まったときにはぎゃあああって言われながら殴られたい。ときには涙を吸収したい。彼女だかヤリ友だかを抱いているときには人間の女に生まれたかったと悲しむでしょう。毎晩汗を吸い込み、何日も洗濯されずに異臭を放つ日も黙って耐えましょう。むしろエンターさんから出た汗も匂いも光栄ですご褒美ですとどんどん吸収しましょう。また吐瀉物に塗れることもあるかもしれない、排泄物に塗れることもあるかもしれない。それでも寝返りを打ってうつ伏せになったときには口づけを授けてくれるでしょう。たまには洗濯してもらって、干してもらって「洗い立てのシーツは気持ちいいなあ」と撫でてくれる日があれば、私は幸せです。エンターさんがPCに向かう姿を、作戦を思いついたときの不敵な笑みを、戦闘服に着替える姿を、仕事の前に部屋を出る憂鬱な顔を、戦闘に勝った日の満足げな顔を、シーツとして日々眺めていたい。エンターさんが削除されるときは亜空間ごと共に消えられるでしょう。決して帰ることのないエンターさんをずっと待ち続けて朽ちていくことに比べれば、なんという幸福でしょうか。

 

…終盤のエンターさんは亜空間にほとんど戻ってなくて「久しぶり」だったんだっけ。それでもきっとどこかで生きてるエンターさんを待つのと、帰ることのないエンターさんを待ち続けるしかないのは違う。ヒロムたちが亜空間で決着を選んだのは、陣さんの本体を含め亜空間のモノたちの供養のためだったのかもしれない。