2020年に人間椅子

人間椅子スピードワゴンと違って世界的に人気になっているらしいので、今って2020年だよ、なぜ今?ではないのだろうけれど……と『映画 人間椅子 バンド生活三十年』の感想を書き出したのですがうっかりで全部消えました。

 

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内容は「映画を偶然見に行くことになって、良い映画だったので2回見ました。全バンドのみなさんどんどんこういうフィルムコンサートみたいな映画を撮って、音もそれ用に調整して映画館のDolby Atmosとかの良い音響で聴かせてください。ライブハウスの大音量とは別の良さがあるし、演奏する手の動きとか鮮明に見られるのが良い」ということです。

このご時世だと、新型コロナパンデミック以前の現場の雰囲気、物販とか開演前とか、映像が残っていて今見られることの意味を感じる。

 

#あなたの人間椅子はどこから

人間椅子をちゃんと聴いたのは、今は亡きジャニスのレンタルで『人間失格』と、当時最新作だった白いジャケットのアルバムを借りたとき以来十数年ぶりです。そのときに『人間失格』のほうはちょっといいと思った記憶があるんですよ 。

君の和毛(にこげ)を壜に詰めて
いつか空家の床下に埋めてみたい

 なんて歌詞が気持ち悪くて最高だと。

 

 白いジャケットのアルバム、ちょっと調べたら明らかに『風痴狂』です。全然よさがわからないと最後まで再生せずに投げた思い出の1枚です。
今サブスクで聴き直してみて、これは2曲目で軽快にローリンローリンと歌い出した時点で切ったか、そこを乗り越えて3曲目のロッケンローロッケンローで脱落でしょうねって完全に理解した……。1曲目「雷神」もかっこいいけど、当時の自分が1回聴いただけで好きになる感じじゃないのはわかる。
そういうわけで『人間失格』1枚だけiTunesに取り込んで、たまにシャッフルで出てきたら聴くという細々した繋がりだけで10年です。

 


NINGEN ISU/ Baptism (人間椅子 / 洗礼)
このとき借りたのが『三悪道中膝栗毛』だったら、1曲目「洗礼」で「これかっこいい!人間椅子最高!」ってファンになっていたのかもなあと想像してみたりします。なんということでしょう、4曲目で「他の曲かっこいいのにオーイエーってなんだよメンバーチェンジでこんなドラム入れるなよ」と余計悪化する未来しか見えません。あの時代は縁がなかったんです。

あと当時のアー写かなにかだと思うんですけど、メンバー3人が立っている全身写真を見て長髪の鈴木さんが海外のメタルおじさん(非イケメン太め白人のステレオタイプ)みたいで気持ち悪いと感じたような記憶も蘇ってきました。今ライブ映像見たら長髪の鈴木さんかっこよすぎて震えるんですけど。人間椅子 針の山

 

 コロナ渦でライブもない時期に、たくさんの過去曲を配信で楽しんで過ごせるよう、人生けっこう上手く設計されてる、めでたしめでたしということで 。