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『イン・ザ・ヒーロー』を見た

映画

予想に反してすっごい面白かった!押井税じゃないけど、なんていうか東映にお布施しないといけないかなーと見に行ったのに、こんなに面白いと思わなかった。もう一回見てもいい。パンフレット買えばよかった。

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あらすじっぽいの

唐沢寿明がベテランスーツアクターの本城で、福士蒼汰が新人俳優リョウで、一緒に仕事していくうちに本城に影響されて〜とかはどうでもいい。本城にはスーツじゃなくて顔出しでブルースリーみたいにかっこいいアクションしたいって夢があって、リョウはハリウッドで活躍する姿を母に見せたいって夢があって、本城の妻は危険な仕事は辞めてほしいとか寺島進は背が低いけどレッドの中の人をやってみたいなーとか諸々いい話にまとまる。以上。

序盤のみどころは弦太朗

問題はフォーゼっていうか如月弦太朗をやった福士蒼汰だよ。新人イケメン俳優で、戦隊映画に出演するリョウだよ。
リョウが決まった役はよくある映画限定の、戦隊赤に「俺はおまえの影だ」みたいなこと言うパターンの敵。それがプライベートでは調子に乗ってる嫌な奴で、本城に「プライベートでもヒーローらしくしろ、子供の夢を壊すだろ」って説教されても「打ち合わせに子供いなかったじゃないすか」ってガムくちゃくちゃしてる。「今更ジャリ番とかやる気出ないんですよねー」とか「俺べつにアクション俳優になりたいわけじゃないし」とか弦ちゃんが!子供番組のヒーローやってた人がそのセリフ言うとリアリティが振り切れてる。
弟妹の面倒をリョウがみてるんだけど、仕事が上手くいかなくて、じゃれてくる妹に「なんなんだよ!なんで俺の邪魔すんだよ!」ってキレたあとに「ごめんな」って完全にDV男のハネムーン期だ。前半のリョウ最高だ。こんなの元仮面ライダーで実際に調子乗っててもおかしくないイケメン俳優をキャスティングした時点で勝ち確定じゃん。
なお後半は本城に影響されて真面目でファン思いのスターになる。いつもの弦ちゃんだ。

劇中劇の4分すごい

リョウがオーディションに合格したハリウッド映画の監督は「クライマックスのアクションはCGなしワイヤーなし4分ワンカットネー」と絶対に譲らない。セットのミニチュア模型で忍者の人形を動かして「敵に襲われてー城から転落してー動けないところに敵が来てーでもニンジャ不死身だからバッてバンバンバン、で振り返ってバッてそこで敵がどんどん出てきてバーンってなって」とか人形遊びに夢中で語る。でも主役の忍者をやる予定の中国人?の人気アクション俳優は「そんな危ない仕事、俺はおりるぞ!」と寿司食って帰国してしまったのだー!
というわけで本城が大抜擢された。
楽屋で白い忍者の衣装着て正座する本城が完全にハラキリ前のサムライでかっこいい。楽屋出るときの、もう楽屋に戻って来られない決死の空気ヤバい。
実際はCGもワイヤーも使ってるんだろうけど、4分間休みなしのアクションシーンが本当にかっこよすぎる。城の上で戦闘がはじまって、転落して動かないところで「どうなっちゃうのー!?」ってなる。監督の構想見てるのに。演出で本物の火を使うんだけど、その火が忍者の衣装に引火したときは「これ台本なの?この火ってCGじゃない設定なんでしょ?」と混乱しつつ、火につつまれながら戦う忍者クールジャパンすぎて引き込まれる。最後はたぶん本城のアドリブで城を背景にすっごいかっこいい忍者の影で終わる。
この忍者ハリウッド映画見たいんだけどいつ公開されるの。

主題歌とか

とりあえずオープニング曲が串田アキラ。エンディングのスタッフロールを見てたら作詞作曲以外に「協力:高岩」とかあってそこに名前出るのかー!そうなのかー。

全編メイキング映像みたいな映画だけど、面白いからすごい。アクションの基礎練習中の場面だけでも俳優本人がこれだけ動けるのすごいなあと。
本城が住んでる下落合の街並のふつうさがふつうに良かった。自宅とか、そこに住んでるマイナー役者が実在しそうな感じがする。
あと人気スーツアクター本城の「俺の顔知ってるのはオタクのおっさんだけ」のリアリティよ!